震災

           四万十川を愛してくれた人は「家族」
                  心の家族二人

太郎には顔を見たことのない家族が二人いる。

一人は元・神戸大の医学生で「阪神淡路大震災」で20年前に亡くなった徳島の若者で…もう一人は「小平トンネル事故」で亡くなった「釣りきち三平」のファンだった北海道積丹の青年である。

共通している事は「会った事がない」+「四万十川を愛してくれた」と言う事だけだが「永遠の友」である。

どちらも「新聞記事」から探し出して、一方的に押しかける付き合いだが、これが太郎の傍(幡多)迷惑な流儀である。

それでも20年ともなると…ご家族とのお付き合いは遠のくが、どっこい「四万十川」がある限り二人を忘れる訳にはいかない。
また、彼らの為にも「この川の美しさ」を失わせてはいけない。

四万十川を守ることは、彼らへの供養なのだ。      合掌