ある街づくりへの逆行

四万十市「社会体育課」が消えた!

高知県内で「社会体育課」と単独の課を持っていたのは県都高知市」以外では「中村市」だけだった。この中村市の社会体育課の歴史は特筆すべき内容と実績を持って来た。それは体育を市民の健康ばかりでなく、街づくりの為の武器にまで昇華させたことである。

四万十川ブームに乗り…四万十川ブームの一部を作った部署である。

春の「リバーサイドフルウォーク」夏の「水泳マラソン」秋の「100kmマラソン」冬の「少年サッカー大会」等、県下の体育会系イベントでも草分けで、県下の体育行政の新しい形を模索し「交流人口」を増加させて来た。観光関係者も保健関係者も社会体育課に足を向けて寝てはいけない…という実績を持っている。いや…持っていた!

それが、この四月から「行政改革」とやらで、その課が無くなった。これは時代錯誤+逆行である。消えた理由は「他の市町村にはないから!」+「課長の数を減らしたい!」+「議会がうるさい!」であるが…問題は大きい!それは「今までの実績の否定」もだが、もっと大切な事は「これからの街づくり」に減速が憂慮されるからである。

では…これからの「観光の形」とは何だろうか?…それは「趣味」である。元気な団塊OBも、また精神的疲労の大きい若者も「趣味の世界」には関心が高い。その「趣味の世界」の集客力の高い武器が「綺麗な自然の中でのスポーツ」である。

近未来の流れを読めば「見るだけの四万十川」ではなく「DO四万十川」が流れである。

四万十市の「社会体育課」とはその為の最も重要な砦だったのだ!今、強化前進すべきこの時機の後退とは「自らも落ちる落とし穴」を造る作業に等しい。