ある広告

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 死亡広告の衰退!
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高知県の80%の家庭に配られる「高知新聞」の大きな収入源のひとつが「死亡
広告」である。「死亡広告」と言うのは適切でなく「死亡通報」と呼ぶのが正しい
様な気がするが、要するに「お葬式の案内」である!

昔は一種のステータスであって、沢山の死亡通知が新聞に掲載された。しかし…
最近はその欄が小さい。小さいのは「枠や文字」ではなく「数」である。なんでか?

それは「お葬式」の簡素化であるが、もっと裏を見れば「採算性」であろう。
つまり、集まる香典が昔より少なくなったからである。

原因は「不景気」もあるが、「高齢化に伴う交流濃度の希釈」=「核家族化」がある。

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 老老介護とダブル介護
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「長寿&介護国・日本」では寝たきり老人が増える…すると老老の交流は途絶える。
また、核家族となると、老人の交友関係にまで気が回らない!その一方…

都会に住む若者は「都会の我が子の保育」と「田舎の親の介護」のダブル介護に
大きなエネルギーを消費させられる。

かくして「盛大なお葬式」は少なくなるのである。

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「来し方の 歳月重ね 賀状来る」   ある方の俳句
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長命になればなるほど「年賀状」も「香典」も多くなる…と言うのは皮肉にも今の日本
の現象ではない。老人大国は孤独大国でもあるのだ!