過疎バス

四万十川の「過疎バス」

四万十川の山奥へ走るバスには「走り方」に特徴がある。先ず、あまり急がない!それは曲がりくねった道路の問題ではあるが理由はそれだけではない。
高齢者が多いこの地方では、乗車した人が席に着くのを確認するまでは発車しないのだ、
それどころか乗務員が手助け介護をする。下車の時も遅い時間帯になると、
老人が家に着くまで夜道を照らすので老人の姿が見えなくなるまで発車しない。

又、高校生が老人を介助するので、その高校生がバスに戻るまでは発車しない。

こんなだから、どの家の何処に誰が住んでいるのかを地域の若い人が知っている。

こんな生活スタイルはきっと「災害」にも強い筈。

バスでは無駄な時間が、いざという時には重要な「宝物」に変身する、ならば…

「のんびり」とは貴重である事が判る。

あなたはそれでも「都会」に憧れますか?