「今日のお遍路さんは御隠居さん」

平家物語に「徒歩で詣でけり…と言う一節があった。高校時代の入試試験に出たことを思い出す。古分で「徒歩」とは「かち」と読む。
四万十川でも「アユ漁」を川舟ではなく岸辺から歩いて行う事を「かち漁」と言う
お遍路さんが四国八十八ヶ所を参拝することを「かち遍路」と言う。また順路を逆に廻る事を「逆打ち」と呼ぶ。
今日出会ったお遍路さんは正しく『逆打ちの徒歩遍路さん』だと思って声をかけたそして「祈念タオル」で「お接待」をした!

お遍路さんは寡黙だと決め込んでいた太郎は少し驚いた。聞けばハイブリッド遍路」だったのである。ハイブリッドとは「異なる構造を組み合わせたもの」と言う事で『車の世界』から流行っている言葉だ。
このお遍路さんは「自家用車」と「鉄道」と「徒歩」を組み合わせての『時々逆打ち』のお遍路さんだったのだ。