「田舎の品格」

      「過疎が呉れた贈り物」…四万十川からです!

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「まちづくり」
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    「不景気」と「貧しい」は本質が違う。それを判断するには「街並み」を見ればわかる。

     ① 「不景気」とは短期的な”健康問題”だが・・・一方
     ② 「貧困」とは 長期的な”体質問題”である!

     ① 「不景気」とは「風邪」のようなもので、いずれ回復する。しかし…
     ② 「貧困」とは 「糖尿病」のように遺伝因子を持ち「潜在的」なものだ。

    そこで…「街並み」で「貧困」を判断しようとするならば「道幅や隣棟間隔と云った空間」
    や「建造物の質」等を見ればよい。「街の品格」からそれが判る。

    では小京都・中村の街並みに風格があるか?…と聞かれたら…答えは「否」である。
    つまり、この街は残念ながら「貧相」なのだ…理由は?

①  「二つの川に挟まれた狭隘で絶対量の足りない宅地」  X(平面)軸
②  「川の水面より低い中心街」 Y    軸
③  「南海大震災や台風水害の後遺症」            Z(時間) 軸

そして、時間軸的には「歴史的貧相」に加えて、今は「未曾有の不景気」を迎えようと
     している。

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 「宅地造成と街の品格」
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新しく宅地造成をしようとする公共事業は全くない。

民間業者が散発的に宅地造成に取り組むが、規模は小さい!なぜ小さいかと云うと
「投資額」が小さくて済むのは当然だが、もっとも大きな理由は「束縛される規制が
ゆるやか」だからである。

従って出来上がった宅地の規模は小さく、道路は狭く、公園はない。あっても小さくて
管理が不十分となる。ゆとりが無いのだ。

新しい団地のいい点は「川から離れた高い処」ということだけで、「値段は高く、狭い」
まさに「不景気と貧しさ」が同居していて「品格」を語る材料には到底なりえない。

かくして「新しい下町」ばかりが出現する。

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 「四万十川
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四万十川は「魚や海苔」という食料は提供してくれるものの、住環境の面に限って言
えば、芳しくない川である。

  太郎 「役所も御所も駅も道路も…高い処へ造っていたならば良かったのに…」
  花子 「そんな不便なことは出来なかったわよ!」
  太郎 「でも…」

  花子 「東日本大震災でも大方でも…どこでも水際は一緒!」
  太郎 「でも…」

  花子 「人間は””があるからね!」
  太郎 「でも…」

工業立国の”光と影”である!これは「品格」以前の問題である。