四万十川名物「屋形舟」

山頂から見れば「下り坂」…麓から見れば「上り坂」
年間15万人が利用する「観光屋形舟」は四万十川に11業者が居て約50隻が運行している。四万十川観光では「宿泊」を除けば最大の観光業種である。大手観光旅行会社が多く使用する有力な武器だと信じていた。しかし、「草分け」が一昨年に廃業し、今度は「最大業者」が、来月にも閉鎖の予定だと言う!理由はいくつかあるが、突き詰めれば「ドンブリ経営」である。

 ① 季節と天候が相手の商売だから運行が安定しない。
 ② 複数業者の価格競争と大手旅行業者のダンピング相場
 ③ ハードのメンテナンスと人件費の違算
 ④ 東日本大震災以来の観光ブームの下降

総合すれば「経営」と「四万十川観光」の転換期だと気づくべき時期である。

しかし…生態系から発想するならば「好機」である。川原をバスが走ることはなくなり、ゴミも減る!不景気とは自然界には朗報なのである。こんなことを書くと中村には住めなくなりそうだが「下り坂」も逆から見れば「上り坂」である。

「秘境」…だとは大きな声で叫ぶものではないし、
「豊かな自然」とは…切り売りするものでもない!